大高野球部帰島

甲子園での戦いと感謝を述べる塗木監督と選手たち

夏に向けて気持ち新た
「達成感なく後悔残る」「ふるさとの大応援に感謝」

 第94回選抜高校野球大会に出場した大島高校野球部選手団42人が25日午後、空路帰島した。約2週間ぶりに地元に戻った選手たちの表情は安堵の中にも悔しさや夏に向けた強い決意が感じられた。塗木哲哉監督は「本当に色々、ありがとうございました」と感謝を述べ、甲子園での戦いを振り返り「甲子園でベスト8を目標にやってきたが、甲子園の舞台で対応することが出来ず、自分たちのリズムが作れず悔しい。このままでは終われない。もう1回、甲子園で戦えるよう頑張りたい」と話した。

 同選手団は23日、茨城の明秀学園日立高校との熱戦を終え、24日は後片付けなどに追われた。25日午前、大阪から空路、東京を経由し帰島。奄美空港には保護者や空港関係者ら約100人がナインらを温かく出迎えた。

 島民や子どもたちから「感動をもらった」「かっこよかった」「夏がある」など激励の言葉が飛んだ。

 武田涼雅主将は「ベスト8以上を目標にやってきたが、初戦で負け、達成感がなく後悔が残った。夏にもう一回、甲子園の舞台に戻って、今度はしっかり目標を達成出来るように気持ちを入れ直し頑張る」と気持ちを込め、西田心太朗選手は「試合前は緊張したが、回を重ねるうち落ち着けた。全国レベルを肌で感じたが、自分たちのプレーが出来れば通用することも分かった」と話し、「課題が見えたのでこれからしっかり練習を積みたい」と夏に目を向けた。

 夏に向けての課題に塗木監督は「バッティングの力強さと、内外野の連係強化」を挙げ、工夫が必要とした。

 九州地区大会は4月23日に開幕。鹿児島からは県予選優勝校と大島が出場する。