「8人のモノトーン展」

個性豊かなアート集まった「8人のモノトーン展」

絵画や写真、立体など40点
一村美術館で

 多彩なジャンルの美術科8人が集う主体美術協会作家展「8人のモノトーン展」がこのほど、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で始まった。島内外の作家が約40作品を展示。絵画や写真、立体やテキスタイルなど、個性豊かなアートが見る人の目を楽しませている。30日まで。

 奄美市名瀬在住の画家・畠理弘さんが発起人の主体美術協会奄美作家展実行委員会が主催。北海道在住の写真家・長見有方の「奄美に遊びに行きたい」との一言から、偶然に集まった仲間らが作品を持ち寄り実現した。

 メンバーは、奄美市在住の畠さん、中村哲郎さん、久保井博彦さんの3人の画家に、県外からは本場大島紬技術専門学校で大島紬を学んだ染織作家の伊藤昌代さんなどの5人、計8人が出展した。

 展示作品は、鉛筆画や油絵、モノクロ写真やサイアノタイプと呼ばれる青写真、フクギやシャリンバイで染めた織物、コーヒーフィルターを使った現代アートなど森羅万象。中村さんは「これだけ技法や制作方法の異なる美術が一堂に会することは珍しい。8人の個性を楽しんで」と多くの来場を呼び掛けている。

 開館時間は午前9時~午後6時(最終日は同4時まで)で、入場は無料となっている。