養護老人ホーム「絆の郷」完成

養護老人ホーム「絆の郷」落成式でテープカットする本部卓志理事長(右から3人目)ら=知名町=

全室個室でゆったり 知名町

 【沖永良部】社会福祉法人ともお会(本部卓志理事長)が建設を進めていた知名町の養護老人ホーム「絆の郷」の新築・落成記念式典が27日、現地であった。関係者ら50人ほどが参加し、待望の新施設の完成を祝った。

 1970年に開所した養護老人ホーム「長寿園」に代わる施設として建設。長寿園は、2019年に知名町から同法人に運営が移管されている。

 新施設は、特別養護老人ホーム「さくら園」の隣接地に建てられた。事業費は7億1225万円(うち補助金、県1億8750万円、知名町1億3000万円)。敷地面積は4256平方㍍。鉄骨造平屋建てで、延べ床面積は旧施設の約1・5倍となる1976・47平方㍍。食堂や浴室、廊下のスペースを十分に確保し、建物内の壁や床には落ち着きのある木目調のデザインを採用した。全室個室で冷暖房完備。入所定員は50人。

 式典で、同法人の本部理事長は「利用者やその家族、地域の住民に愛される施設を目指して頑張っていきたい」とあいさつ。

 知名町の今井力夫町長は「沖永良部のために尽力してくれたお年寄りたちが、安閑無事に余生を過ごせる場所になってほしい」と述べた。

 新施設は4月1日に開所する。