安全運転管理モデル事業所指定式

「安全運転管理モデル事業所指定式」がモデル事業所に指定された松元組事業所前で行われた(26日、奄美市名瀬)

住民の交通安全意識向上へ
奄美署・安全運転管理協

 奄美署(久保田昌二署長)と奄美地区安全運転管理協議会(有村忠洋会長)は26日、「安全運転管理モデル事業所指定式」を行った。指定されたのは、奄美市名瀬の㈱松元組(松元利道代表取締役社長、従業員5人)。同社で行われた式では、指定書が手渡され、模範的な安全運転管理、交通安全推進に関する活動などが委嘱された。任期は、4月1日から翌年3月31日まで。

 「安全運転管理モデル事業所」は、県内地区安全運転管理協議会29地区の選任事業所から「モデル事業所」を決定。事業所ぐるみで安全運転活動を推進し交通事故防止を図るとともに、地域住民の交通安全意識の向上を目的としている。

 また、今年は4月1日から安全運転管理者による、運転者の酒気帯び有無の確認と記録の保存、10月1日からはアルコール検知器の使用による同確認が義務化。これらの周知活動への協力も期待される。 

 松元代表取締社長によると建設業を営む同社は、宇検村など遠方への車両移動が多く、日頃から各社員に安全運転を心掛けるよう指示してきたという。警察署、同協議会の協議の上、模範的な安全運転管理などの理由で、モデル事業所が指定されるが、同社は、同協議会の青年部の活動にも積極的に参加。あわせて防犯活動への取り組みなども、今回の指定理由の一つとなった。

 同署の末永健太交通課長は同社に対し「継続的に安全運転に取り組んでいただいている」とし、「アルコールチェックとともに、安全運転管理者制度そのものの周知につながれば」と、モデル事業所としての期待を述べた。

 奄美群島で、モデル事業所に指定されたのは次の通り(地区・事業所名)。

 ▽奄美・㈱松元組▽喜界・前底自動車整備工場㈱▽瀬戸内・㈱勇建設▽徳之島・南西糖業㈱徳和瀬工場▽沖永良部・川畑建設㈱