離島への公約(マニフェスト)と提言③

小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)1981(昭和56)年4月14日、神奈川県横須賀市生まれ。2009年衆院議員初当選し現在5期目。19年9月、環境大臣兼内閣府特命担当大臣、21年3月、気候変動担当大臣などを歴任する

小泉進次郎衆院議員
「エネルギー自給に目を」

「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第3回は、自民党総務会長代理の小泉進次郎衆院議員が登場する。

大好きな離島のため、留学制度の後押しなどで奮闘。

「僕の地元、横須賀は半島で離島のようなもの。共通するのが、郷土愛にあふれ、人の温かさ、それが人をひき付ける。離島は、北大東、南大東島から奥尻まで数多く回りました。島根・海士町では内閣大臣政務官時代(2014年)に島の高校に留学させる制度の後押しを、また、環境大臣の時は、防衛省との連携で南鳥島への再生可能エネルギー導入の推進を。結果、安全保障につながるわけです」

魅力を再認識し住民自らが、地域を生かしていくこと。

「今後離島は、カーボンニュートラルの先進地になる。久米島に見られるように、自分たちが離島の資源を生かしていくべきだ。地産地消のあらゆる取り組みに結集し、エネルギーの自給に目を向けてほしい。それによって島のデメリットは解消できるはずだ」

島から本土というよりも、島から海外への発想を。

「佐渡島のある女性杜氏は、英語でホームページを作製するなど、海外へ目を向けている。日本中が人口減へ向かうなか、どうやって食いぶちをつなぐのか。島は本土だけでなく海外へ意識を向けるべき。そこには観光を含めて大きなビジネスチャンスがあるのです」

募る奄美への想い。地域性が育む離島の魅力。

「本土と比較して自己主張が足りないと言う人もいるが、それらを含めて島なのです。祖父は鹿児島出身で、僕には鹿児島の血が流れている。熱い血潮で頑張りたい。政治家になる前に、家族で一度だけ行った奄美を再訪したい。黒糖焼酎おいしかったなぁ」