母間少年少女消防クラブ

27年目の伝統を継ぎ結団した徳之島唯一の「母間少年少女消防クラブ」隊員たち(提供写真)


早速、母間海岸のゴミ拾いで地域奉仕の意識も高め合った(提供写真)

防火・防災・奉仕を決意
徳之島町伝統引き継ぎ 徳之島唯一27年目

【徳之島】徳之島町立母間小学校(青崎幸一校長・児童数43人)で10日、伝統を引き継ぎ27年となる「母間少年少女消防クラブ」(団員3年生以上25人)の2022年度結団式がこのほどあった。防火・防災意識の向上、社会奉仕活動への積極参加も決意。早速、母間海岸の清掃奉仕で意識を高め合った。

同消防クラブは、児童たちの自主性・規律・忍耐・奉仕・礼儀・友愛・母校愛・郷土愛など気風の醸成と併せた火災・防災教育などを目的に1995年に結成された徳之島唯一の少年少女消防クラブ。毎年5月に徳之島地区消防組合が認定証を交付。規律や避難訓練、火災予防運動(夜間警戒)、各種ボランティア活動にも参加協力を続けている。

同校体育館での27年目の結団式では、隊員児童を代表して隊長の高橋碧天君(6年生)が、防火・防災の知識を深め、活動の技能をみがき、火災や地震その他あらゆる非常時も落ち着いて正しく行動。また、消防クラブ活動を通して規律・忍耐の心も育て、進んで社会奉仕に尽くすことなど、誓いのことばを発した。

学校近くの母間海岸では2班に分かれて清掃奉仕した。隊員児童たちからは、「ゴミがいっぱいあった。みんなで気をつけて欲しい」(6年・木場翔誠君)、「一番多いゴミはタバコの吸い殻で、ショックだった。自然遺産だという自覚を持ってゴミをなくして欲しい」(5年・尚正宗君)、「プラスチックごみが多くてびっくり。外国からの漂着ゴミも多く驚いた」(5年・迫田吉平君)など感想も。

学校側によると、消防クラブ制服を着けて活動する姿は、後輩児童らの憧れにもなっているという。