成長に合った読み聞かせを

年齢や個性に合わせた読み聞かせを楽しむ親子たち

 

嘉原さん講師、親子11組が講習会
奄美図書館

 

 県立奄美図書館で15日、乳幼児の保護者らを対象にした講習会「お母さんとお父さんのための読み聞かせ教室」が奄美市名瀬の同館研修室であった。参加した親子11組は、講師と一緒に絵本読みや歌遊びを実践しながら、子どもの成長に合った読み聞かせ方法などを学んだ。

 同館でおはなし会を主宰するあまみ子どもライブラリー代表の嘉原カヲリさんが講師。0~5歳までの乳幼児を対象に、家庭でどんな本をどうやって読めばよいかなどの疑問を解決し、読み聞かせの楽しさを学んでもらおうと企画した。

 嘉原さんによると、絵本の読み聞かせは子どもの言語能力や認知能力、社会性などを促していく。乳児は聴覚や視覚から入り、成長するにつれて子どもは物語を理解し共感する。このため、年齢や個性、発達段階に合せた最適な本選びや読み方が必要になるという。

 会では手遊び歌やわらべ歌なども交え、大型絵本やエプロンシアターといったさまざまな読み聞かせ方法が披露された。「ぴょーん」といった擬音語に興味を示す子どもや、好きな動物の絵に声を上げる子どもなど反応はさまざま。保護者らはわが子の表情を間近に見ながら、お気に入りの絵本を読み聞かせた。

 育児休業中だという奄美市名瀬の田畑信二さん(38)は、子育ての役に立てばと娘3人と参加。「絵本を読んだり歌では体を動かしたりと楽しそうだった。家庭でも実践してみたい」と笑顔だった。

 嘉原さんは「本や歌は素敵な贈り物で、繰り返し語りかけてあげることが大事。5分、10分でもいいので家庭でも毎日読んでもらえれば」と話した。