博物学士講座が開講

奄美の野鳥について学ぶ児童ら

龍郷町教委 歴史と自然・文化学ぶ
第1回目は博物館で

 2022年度龍郷町「子ども博物学士講座」が21日、開講した。同町生涯学習センターりゅうがく館での開講式後、奄美市名瀬の奄美博物館で第1回目の講座がスタートした。小学生や保護者など約90人が参加。児童らは年間7講座を通して、奄美大島の歴史や自然のみならず集落の文化や魅力などを学んでいく。

 同講座は奄美や町内の自然環境や伝統文化を知ってもらおうと、同町教育委員会が04年から開催。この日は町内7小学校の児童の他に、赤徳中・龍南中の生徒5人もボランティアとして参加した。

 「奄美の歴史・自然・文化をひもとく」と題した1回目の講座では、奄美の成り立ちや先祖の歩み・自然や文化を、奄美博物館学芸員の平城達哉さんと喜友名正弥さんが解説。同博物館2階で奄美の歴史、3階では自然について学び、児童らはノートと鉛筆を手に2人の説明に耳を傾けた。

 母と参加した楠元杏さん(秋名小2年)は「奄美でも(戦時中)爆弾が落ちたことを知ってびっくりした」と話した。ボランティアで参加した久保武蔵さん(赤徳中3年)は「小学生のときに『西郷菊次郎』の講座を受け、自分も手伝いたいと思って参加した。一緒に奄美の歴史を学べてよかった」と講座を振り返った。

 次回講座は「島唄の魅力を知ろう」と題し、6月18日に実施予定。児童らは来年3月12日の研究発表を目指す。