和泊小で出前講座、模擬選挙

模擬選挙で一票を投じる児童ら=20日、和泊小学校=

本番さながらに投票体験
「将来立候補して課題解決したい」

 【沖永良部】選挙について学ぶ出前講座が20日、和泊町立和泊小学校で開かれた。5・6年生75人が参加して未来の町長を決める模擬選挙を行い、1票を投じることの大切さを学んだ。

 和泊町選挙管理委員会が主催。この日は、選管委員2人と役場選管職員1人が学校を訪れた。最初に、選挙の種類や仕組みについて講話があり「選挙に行かないと、みなさんが考えている意見が国や県、町に反映されにくくなり、身近な問題が後回しにされるかもしれない」と呼び掛けた。

 模擬選挙では、候補者役の6年生4人が公約を発表。それぞれ「島の特産品を加工して島外に売り出す」「漂着したプラスチックごみで沖永良部グッズを作り観光に役立てる」などと述べたほか、現在町で検討しているアリーナ建設事業について取り上げた児童は「いま多額の費用がかかるアリーナを建設している場合ではない。まずは借金を返済する」と訴えた。

 演説を聞いた子どもたちは、自分と考えの近い候補者の名前を投票用紙に書き込んだ。

 6年の宮田和心水さん(11)は「町の借金やごみ問題については関心を持っていた。同級生の発表を聞いてさらに考えるきっかけになった。将来、選挙に立候補して町の課題を解決したい」と話した。