奄美シマ唄日本一大会

「嘉徳なべ加那」を唄い、成年の部を制した前山真吾さん

前山さんが成年の部優勝
23人が九州大会へ

 日本民謡フェスティバル九州大会予選の「奄美シマ唄日本一大会」(公益社団法人日本民謡協会奄美連合委員会主催)が22日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。大島紬を身にまとった幅広い世代の男女が、サンシンを手に自慢ののどを披露。「嘉徳なべ加那」を唄い成年の部を制した前山真吾さん(名瀬会)など、23人が九州大会への出場を決めた。

 同大会は日本民謡フェスティバルへの登竜門として、奄美のシマ唄者たちの目指す大会の一つ。今年は青年、成年、壮年、中年、高年一部、同二部、同三部の7部門から68人が出場。1人2分の持ち時間で情感豊かにシマ唄を唄いあげた。

 成年の部で優勝した前山さんは、「普段の力は発揮できなかったが、優勝はうれしい。昨年の全国大会は5位。まずは九州大会を頑張りたい。奄美のシマ唄は全国でも立派に通用する」と喜びと抱負を話した。

 九州大会の出場獲得者と今大会の結果は以下の通り。(敬称略)

 ▽青年部 ①岩崎日向子(あやまる会)②古澤奈那美(瀬戸内会)③界眞子(喜界会)④岡美里(喜界会)⑤長井舞(北大島会)⑥時岡優里菜(名瀬ルリカケス会)▽成年部 ①前山真吾(名瀬会)②川口美和子(山ゆり会)③潤さつき(瀬戸内会)▽壮年部 ①茂木幸生(名瀬会)②朝木綿子(山ゆり会)▽中年部 ①藤岡俊一(瀬戸内会)②福田のり子(瀬戸内会)③保須々武(瀬戸内会)④迫田寿恵(名瀬ルリカケス会)⑤岡村昌子(山ゆり会)▽高年一部 ①平田久代(名瀬会)②本田サユミ(北大島会)③西林由美子(瀬戸内会)▽高年二部 ①嘉川敏子(瀬戸内会)②勝六津江(山ゆり会)▽高年三部 ①昇喜代子(名瀬ルリカケス会)②村山美智子(山ゆり会)

 なお、同日開催予定だった「民謡民舞少年少女奄美連合大会」は、新型コロナの影響で6月5日に延期になった。