自然遺産登録で「自然環境保全啓発下敷き」

世界自然遺産登録を記念し、徳之島自然保護協が製作した「自然環境保全啓発下敷き」(提供写真)

児童生徒に配布
徳之島自然保護協

 【徳之島】徳之島地区自然保護協議会(美延治郷会長)はこのほど、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産登録を記念した「自然環境保全啓発下敷き」を製作。島内の全小中高の児童生徒らに1枚ずつ計2660枚を配布した。

 同地区自然保護協は徳之島・天城・伊仙の3町行政や希少野生動植物保護推進員など15人からなる官民組織。日ごろは自然保護巡視活動などに連携。今回の啓発下敷きについては、次代を担う子どもたちに自然環境保全への興味・関心を持ってもらい、恵み豊かな徳之島の自然を後世に―などを目的に企画したという。

 A4で材質は「再生ペットボトルと再生森林循環紙」製。アマミノクロウサギをはじめとする同島の生物多様性を彩る代表的な希少野生動植物のイラストとともに、その生態の説明、また密猟・盗掘、ロードキル(交通事故死)など課題についてもルビを付して分かりやすく説明。製作費は3町負担金と一部寄付金(県遊技業協同組合)など49万9400円。

 美延会長(66)は「次代を担う子どもたちに関心を持って欲しい。啓発チラシは読み捨てられてしまうが、下敷きだと年間を通じて使ってくれる。デスクマットの下に敷いて飾ってもらう方法もあります」と話した。