「収穫が今から楽しみ」

11月の芋ほり大会に向けサツマイモの苗を植えた小俣松葉会の会員たち(26日、奄美市名瀬小湊)

小俣松葉会 11月芋ほり大会に向け苗植え実施

小俣松葉会(柿園徹会長、会員36人)が26日、同会会員の昇=のぼり=義光さん(83)が所有する小湊の畑で、サツマイモの苗植え作業を実施した。毎年11月22日の「いい夫婦の日」前後に行われる恒例の「芋ほり大会」に向けた準備作業に23人が参加。仲間と汗を流しながら行われた共同作業を通し、さらなる親睦を深めていた。

同会は、奄美市名瀬小俣町在住の高齢者による老人クラブ。毎月約一回行われる定例会とともに清掃作業など実施。自治会と共同で火の用心まつりやグラウンドゴルフも実施。野外活動を推進しており、芋ほり大会や苗植え作業もその一環。同畑では11月にサツマイモ、3月にバレイショ(ジャガイモ)と、年間を通した収穫作業が行われている。

好天に恵まれたこの日、会員たちは奄美市のバスで、小湊へき地福祉会館に集合し「2022年度総会」を開催。その後、畑へと向かい苗植え作業を実施。同畑は海岸近くにある砂地で水はけがよく、初めて農作業をする会員も少なくない中、サクサクとしたその感触に「気持ちがよい」との声も。約1時間をかけ、一つ一つ丁寧に全ての苗が畝=うね=に植え付けられ、11月の収穫を待つのみとなった。

同クラブに久々に参加、初めての農作業になったという基田初江さん(70)は、「作業は気持ちよかった。収穫が今から楽しみ」と笑顔で話した。

元警察官の沖前川さん(72)は、「わきあいあいとしているのが小俣松葉会。団結力では負けない」と無事進められた苗植えに胸を張った。

同畑を野外活動の場として提供する昇さんは「今後も健康づくりを兼ねて、芋ほりが出来たら」と希望を語った。