離島への公約(マニフェスト)と提言⑤ (三反園訓衆院議員)

三反園訓(みたぞの・さとし)1958(昭和33)年、鹿児島県指宿市生まれ。テレビ朝日記者、コメンテーターを経て、2016年に鹿児島県知事に就任。21年衆院選で、鹿児島2区から無所属で出馬し初当選。3月に自民党二階派に入会が承認された

人脈生かし、現場主義徹する

「離島にどう取り組んで、奄美はどうあるべきか」。与野党の壁を越えて、国会議員の離島への「公約」を語っていただくインタビュー企画。第5回は、三反園訓衆院議員が登場する。
 鹿児島県知事時代から変わらぬ、離島への思い。
 「知事時代に27回、奄美群島を訪れました。私にとって第二の故郷です。奄美のためにLCCピーチの存続、農産物の輸送費の補助を始め、生徒の鹿児島大会への交通費の補助などを実現しました」
 徹底した現場主義。早急な対策を地元と協議。
 「衆院議員就任直後に、軽石問題を解決するため現場へ。漁師さんと会ってエンジンのフィルター交換の補助を、与論でも町長らと会談。特に若い人が農業、畜産をやっていけるようさまざまな対応、対策をとってまいります。奄美群島の発展のために、観光と農業にもっと力を入れていきたいと思っています」
 島の暮らしに不可欠な、ガソリン価格の適正化を要請。
 「3月下旬、『離島のガソリン流通コスト対策事業』として経産省の事務次官に状況を説明、本土並みになるよう強く要請し、理解を示してもらいました。安心安全に住み続けられる離島にするのが、私の役目だと考えています。離島の方々の生活が少しでも良くなるよう、そうした離島が早く実現するために、もっと汗をかいてまいります」
 自民党二階派にも属し、人脈も生かしてさらに奮闘する。
 「二階派にも入りました。新たな仲間と共に力を合わせて『奄振』のさらなる延長に力を尽くしたい。記者時代からの人脈も駆使して、未来の奄美群島を作ってまいります。道路などのインフラの整備はもちろん、デジタル化の推進も不可欠です。奄美は特に海外の方々を取り入れた長期滞在型の観光など、ポストコロナ時代を見据えた政策が必要です。そのために懸命に働きます。離島の皆様と心をひとつにして、第二の故郷を元気にしてまいります」