よりよい議会目指して

町の未来について考えを発表する参加者ら=知名町=

町民と意見交換20年後の町の未来考える 知名町

【沖永良部】知名町議会は28日、同町商工会館会議室で「町民との意見交換会」を開いた。商工会青年部やJA青壮年部、役場職員ら15人と議員10人がグループに分かれて意見交換し、町の未来について考えた。

同町議会が進めている議会改革の一環。議会が取り組むべき課題を把握するため、昨年8月から継続的に勉強会を開き、専門家による講演や住民との意見交換会を行っている。

今回で4回目となる勉強会は、27日から2日間の日程で実施。初日は、青森大学社会学部教授で早稲田大学マニフェスト研究会招聘=しょうへい=研究員の佐藤淳さんが、議会改革の必要性について講演した。

この日の意見交換会では、議員2人と町民3人が1グループとなり、席替えをしながら▽町の誇りと残念に思うこと▽20年後に実現したい町の未来▽未来の町のために取り組むこと―の三つをテーマに意見を交わした。

町の誇りとして「人のつながりが強い」「映えるスポットが多い」「脱炭素の先進地」との意見が出たほか、残念なことでは「物価が高い」「多様性を受け入れない」などが挙がった。

20年後の町の未来を考えた参加者は「電気自動車が町中を走り、町民がスタイリッシュに働いている」「町民性として『ゆるさ』を残しつつ、町の将来についてみんなが意見を持つ」など、それぞれの考えを披露。最後に、今後取り組むことを発表し「伝統を残しながら、新たなコミュニティを作る」「いつまでも自然が豊かで美しい島であるために環境の保護に努めるべき」などと提案した。

同町議会の福井源乃介議長は「環境に対する思いは、みんなが共通していると感じた。今回出た意見を議員活動に生かしていきたい」と話した。