大和小・まるごと1個のスモモ、学校給食に

給食で出されたスモモを口にする児童(10日、大和小学校)

「甘いけど酸っぱくて大好き」

大和村立大和小学校(新村篤校長、児童22人)は10日、同村特産品であるスモモを活用した給食メニューの提供を開始した。毎年、スモモの収穫時期の6月に出される地産地消の食材を利用したメニューで、初日のこの日は、まるごと1個のスモモがデザートとして児童たち自身で配膳。甘くて酸っぱい奄美の初夏の味覚を、教職員らとともに味わっていた。

同村産業振興課によると、特産品であるスモモ、タンカンなどを毎年収穫時期に合わせ、県や村内の小中学校に村が提供。今回は村の全小中学校5校に対し、計140個ほどのスモモを学校給食用に届けたという。

同校では、スモモの木が5本植えられ、給食メニューとして食するだけでなく、収穫体験も実施。学年ごとに行われ、スモモを味わう喜びとともに、収穫する楽しみも学んでいる。

新村校長は「村長をはじめ、村ではスモモを盛り上げている。児童たちも食し収穫することで、日本一のスモモがある、ふるさと『大和村』に誇りを持ってほしい」と思いを語った。

祖父がスモモを自家栽培しているという6年・南蒼空(そら)くんは「毎日スモモを食べている。甘いけど酸っぱいところが大好き」と話し、給食で出されたスモモに対しては「(祖父が作るスモモと)同じくらいおいしい」と、満足そうに頬張っていた。

2年・早川さくらさんも先日、母とスモモジュースを作ったと話しながら給食のスモモに対し「おいしかった」と笑顔で話した。

大和小学校ではこの日の他、17日の給食メニューで、スモモのコンポートが予定されている。