大金久海岸を訪れた観光客ら=5日、与論町=
コロナ3年目の夏
観光客増に期待
【沖永良部】新型コロナウイルス禍で3年目の夏を迎えた与論島。観光スポットの大金久海岸には5日、マリンレジャーを楽しむ人たちの姿が見られた。
大阪から来島した恒松明美さん(45)と森島礼子さんの2人は、久しぶりの旅行先に与論島を選んだ。「この2年間は旅行に行っていない。すごく海がきれいで感動した」と恒松さん。森島さんも「コロナが落ち着いたら、ヨロンブルーを見たいと思っていた。ようやく実現できた」と笑顔を見せた。
シュノーケルツアーやグラスボート周遊などのサービスを提供する事業者によると、昨シーズンは、コロナ禍に加え軽石の影響で予約のキャンセルが相次ぎ、利用者はコロナ前の5分の1ほどに減少。今年は、梅雨明けした先月29日以降の利用者は少ないものの、今月中旬からは予約も入っているという。事業者は「軽石が漂着すると、船を出せなくなるので困る。いまも除去作業は続けている。今年こそは島ににぎわいが戻ってほしい」と話した。
ヨロン島観光協会の町岡安博事務局長は「観光客が増えているのを実感している。いままでの自粛ムードとは雰囲気が変わってきているので、島の観光業者も今年は期待している。以前のように、観光客の笑顔があふれる与論島に戻ってほしい」と話した。