アサヒビールが寄付

支援金目録を贈呈した金子支店長(右)と安田市長

世界自然遺産を応援
デザイン缶売り上げ約20万円

 アサヒビール㈱が昨年11月に鹿児島県限定で販売した発泡酒「アサヒスタイルフリー〈生〉奄美応援デザイン缶」(350㍉㍑)の売上金の一部を奄美群島広域事務組合の「世界自然遺産登録推進基金」に寄付する贈呈式が5日、奄美市役所であった。同社鹿児島支店の金子雄一郎支店長が、寄付金20万9616円の目録を奄美群島広域事務組合管理者の安田壮平市長に手渡した。

 同社は昨年7月と11月に同商品のデザイン缶を発売。売上1本につき1円を、同基金に寄付し、奄美群島の自然保護などの取り組みを支援する活動を行っている。寄付は今回が2回目で、前回(7月分)と合わせた寄付総額は45万2400円。

 寄付を受け取った安田市長は「継続した取り組みに感謝したい。寄付金は、子どもたちの環境学習などに活用したい。皆さんの思いに応えるためにも、奄美の自然環境を守り、持続可能な地域づくりに取り組んでいきたい」と感謝した。

 デザイン缶はラベル下部に「奄美の『宝』が世界の『宝』へ」のメッセージと、奄美群島の自然や文化を歩いて体験できる「奄美トレイル」のロゴがデザインされ、QRコードを読み取ると、トレイルを紹介する県ホームページにつながる。

 金子支店長は「世界自然遺産となった奄美の貴重な自然環境と、共に暮らす人たちの応援する取り組みを続けていきたい」と話し、第三弾のデザイン缶の発売が5日にスタートすることも報告した。同社では1カ月間で、約24万本の販売を予定しているという。

 2015年に創設した同基金への寄付は、同社を含め計51件(48団体、3人)。寄付総額は871万8688円となっている。