仁科つむぎさん連覇

奄美勢快挙!左から栄師範代、仁科つむぎさん、満貴生翔君、緑代表(提供写真)

 

 

 

奄美出身者大活躍!左から緑代表、崎田朝日君、緑晴君、緑志季さん(提供写真)

 

 

 

お笑いコンビ、相席スタート(左奥端)とニューヨーク(右奥端)も出席し、吉本興業と新極真会のコラボが発表された

 

 

連覇に歓喜の栄師範代と、仁科つむぎさん

 

 

カラテ日本一目指し奄美勢奮闘
吉本興業とのコラボも発表

 

 【東京】23、24の両日、渋谷区千駄ヶ谷の東京体育館で「カラテドリームフェスティバル2022全国大会」が開催され、奄美からも精鋭が参加した。高校生女子中量級で仁科つむぎさんが連覇を達成。また、吉本興業が設立した「ふるさとアスリート制度(FA制度) 」に新極真会所属の選手をエントリーすることも発表された。

 同大会は、奄美出身の緑健児さんが代表を務める「NPO法人全世界空手道連盟新極真会」などが主催。コロナ禍を考慮し、選手関係者のみを入れ行われた。各地の道場から延べ3022人がエントリー。奄美勢は15人が参加した。高校生女子中量級で、仁科つむぎさん(古仁屋高校3年)が昨年に続いて、見事頂点に立った。「プレッシャーはあったけれど、毎日の稽古のおかげで勝てました。次の目標は12月の昇段試験です」と快挙に笑顔だった。栄克人師範代も「やってくれました。彼女の魅力は、上段への蹴りの全てを持っていること」とたたえた。ヒロインは来年、福岡県に進学して、さらに技に磨きをかける予定だ。

 また、小学4年生男子軽量級では、満貴生翔君(古仁屋小)が堂々の3位。「ほめてやります」と父親・拓也さんは、落涙する息子の胸を張らせた。入賞こそ逃したが、平香里奈さん、栄丈太郎さんらの奮闘ぶりは、会場にさわやかな風を巻き起こしていた。

 緑さんの孫で、奄美で幼稚園時代を過ごした緑晴君(福岡支部)は、小学3年生男子重量級で優勝候補筆頭だったが、惜敗。準優勝に涙した。ほか奄美出身者では、崎田朝日君が小学3年生男子中量級で優勝、緑志季さんが小学2年生女子重量級で準優勝、竹島雅之さんも、男子35~40歳の軽量級で優勝した。

 史上最大規模の熱戦を前に23日、「新極真会×吉本興業ふるさとアスリートPR会見」が行われた。セカンドキャリアが課題のスポーツ選手に、引退後も資質を生かし、社会に参画し、夢を届ける場を構築できないかとの狙いで、吉本興業が「ふるさとアスリート制度(FA制度) 」を設立。新極真会所属の選手が、それにエントリーしたもの。今年創業110年を迎えた同社と、世界103の国と地域に10万人の会員を持つ「世界一の空手団体」がタッグ。今後さまざまなスポーツイベントや地元メディアを通じ、地域を活性化、活躍するアスリートの誕生が期待される。

 お笑いタレントで空手経験者のニューヨーク(嶋佐和也・屋敷裕政)、相席スタートの山添寛が、エントリー選手の実力を査定しようと「下段廻し蹴り」などで対戦した。世界レベルの攻撃に耐えられるか挑んだが、あえなく撃沈。めでたくタッグを組むことが決定した。緑代表は「奄美の選手は、全国レベルであることを証明した。吉本とのコラボでは、新極真会をもっと知ってもらえる機会になってほしい」と真夏に展開した、二日間 の激闘を振り返った。大会は、骨髄バンクのチャリティーも兼ねて開催された。