泥染めや草木染めの技術活用

泥染めや草木染の技術で作った洋服と製作した岡島さん

 

岡島さん製作の洋服展示
8月6日、龍郷町久場集会所

 

 大島紬の泥染めや草木染の技術を生かして染色した糸で生地をつくり、ズボンやシャツなどの洋服を製作している龍郷町久場、岡島修平さん(41)の作品展示販売会「島の展示会」が8月6日午後10時から、自宅近くの久場集会所で開催される。カーゴパンツやカバーオール(長袖の羽織着)、Tシャツなど6種類、約180点を展示販売する。

 岡島さんは大阪府和泉市出身。2018年にIターン移住し、同町で泥染めや草木染のアパレルブランド「OHAYO(オハヨウ)」を立ち上げ、自ら染色、デザインした洋服などの販売などを手掛けている。

 昨年度は、奄振事業の「奄美群島民間チャレンジ支援事業」の採択を受け、独自の生地づくりから製品化まで産地をまたいだ流通システムの確立と販路拡大などに取り組んだ。

 作品は、綿や和紙を織り込んで泥染めした糸を兵庫県の生地製造メーカーで生地にして、さらにフクギや琉球藍で染色。東京の縫製工場で洋服などに仕立てている。何度も染め重ねた生地は、独特の深い緑色をしており、岡島さんは「奄美の自然によって染められ温もりある色に仕上がった。たくさんの人に、見て、触れてもらいたい」と話している。

 今回展示販売する作品はTシャツが8800円、カーゴパンツが2万8000円~3万3000円と、価格的には高いが、岡島さんは「糸から生地、洋服をつくる工程の流通システムを確立することで、価格や品質などの課題を一つ一つクリアし、奄美の良さを全国に発信していきたい」と話している。

 作品展に関する問い合わせは岡島さん(電話090―9115―0849)へ。