龍郷選抜、「離島甲子園」に出場へ

「離島甲子園」に向け練習会を行った龍郷選抜チーム。無死1塁でのエンドランの練習を繰り返した選手たち

 

 

 

龍郷選抜チーム

 

 

龍南中グラウンドで練習に汗
3年ぶり、1~3年生16人

 

 国土交通大臣杯「第13回全国離島交流中学生野球大会」(同実行委員会主催、通称・離島甲子園)は、8月23日から3日間の日程で新潟県佐渡市会場で3年ぶりに開催される。龍郷選抜チーム(龍南中学校から11人、赤徳中学校から5人の計16人選抜)は3年ぶりに同大会に出場する。大会に向けて8日、龍南中グラウンドで練習会があり、ランニング、エンドラン練習などに汗を流した。

 大会は「離島の中学生同士が野球を通して交流を図ることにより、地元の良さを改めて実感し、郷土愛を深め、将来の島を盛り上げる人材育成を目的とする。また、離島同士の交流促進を図り、地域の活性化を目的とする」としている。2008年に初開催され、20年、21年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。

 今回の龍郷選抜チームは、上養母龍治教諭(龍南中)が監督を務め、山田隆継選手(龍南中3年)が主将を務める。メンバーは龍南中3年4人、同2年3人、同1年4人、赤徳中2年2人、同1年3人で構成。女子選手が2人いる。白畑優杏投手(龍南中2年)と捕手の山田隆継主将がバッテリーを組む。

 上養母監督によると、6月下旬から「離島甲子園」に向けた練習を始め、基本練習、実戦練習をこなしてきた。「技術的にはつたない。今の実力を全部出せるようなチームの雰囲気をつくっていきたい。そのために1球1球投手や内野手への言葉かけを大事にし、最後まで諦めない、1点1点を大事にするチームづくりをしていきたい」などと話した。

 この日の練習会には14人が参加し、午前8時から練習開始。無死1塁でのエンドランの練習では、打者は確実にバットに当て、走者は2塁、3塁へ走り、スライディングする練習を繰り返し、守備側は2~3塁間での挟殺プレーや、3塁でタッチアウトにする練習などを繰り返していた。

 練習終了後、大会で着用するユニホーム(上)と背番号が各選手に手渡された。

 龍郷選抜チームは、19年に長崎県対馬市で開かれた第12回大会に初参加し、奄美市選抜チームとともに3位入賞を果たした。関係者によると、同大会以降、当時の龍郷選抜メンバーと奄美市選抜メンバーとは交流を深めていったという。龍郷選抜メンバーと奄美市選抜メンバーの中にはその後、大島高校野球部に入部した部員がいた。大島高校野球部は昨年から今年にかけて大活躍した。

 奄美からは今年も2チームが参加する。18日に名瀬運動公園市民球場で2チームによる壮行試合が予定されている。