農業農村整備技術研修会

優良工事事例発表も行われた農業農村整備事業技術研修会=1日、知名町フローラル館=

適切な現場運営へ情報共有
優良工事事例発表も
沖永良部地区

 【沖永良部】沖永良部地区の2022年度農業農村整備事業技術研修会(県沖永良部事務所主催)が1日、知名町フローラル館であった。島内建設業者の代表者ら約50人が参加。県が発注する土層改良や区画整理などの各種工事に関して情報の共有を図ったほか、地元業者によるICT活用の取り組みや優良工事事例の発表も行われた。

 県の農業農村整備事業に関し、昨年度からの改善点や注意事項を確認するのが目的。県沖永良部事務所農村整備課の平哲人課長は「地域の守り手として期待しているとともに、適切な現場運営や施工体制、安全対策などに努めてほしい」とあいさつした。

 会議では▽土層改良▽区画整理▽道路▽畑地かんがい―の四つの事業について、県の担当者が施工時の注意点などを説明した。

 ICTへの取り組みとして、畑地帯総合整備事業(担い手育成型)第2田皆地区3―1工区を施工した(株)宗岡組の担当者が登壇し、ドローンを使った測量や3次元設計データの活用について説明した。

 優良工事事例発表もあり、畑地帯総合整備事業(担い手支援型、一般)白瀬地区3―3工区を施工した(有)沖永良部農材の担当者は「管材の集計確認がしやすいようエクセルで管轄図を作成した」「工区周辺でバレイショの消毒作業が行われる時は、風下での作業を避けるなど作業員の健康に配慮した」などと述べた。