鹿大生、JACでインターン

安田奄美市長と意見を交わす鹿児島大学法文学部3年生の学生たち

地域生かした「需要創出」を
奄美の現地視察始まる

 日本エアコミューター(JAC)が受け入れる「鹿児島大学インターンシップ(就業体験)」の奄美大島でのフィールドワーク・現地視察が6日、奄美市で始まった。学生チームが10日まで滞在し、「航空需要創出のためのプラン構築」を目的に島をリサーチ。観光の課題や地元島民の声を集め、地域の魅力を生かした利用活性化策を探っていく。

 JALグループが鹿児島大学と2021年に結んだ「包括連携協定」の一環。地元JACによる受け入れは初めてで、学生はともに法文学部3年生の森崎百萌さん、原田花梨さん、横山眞美さんの3人が来島した。

 インターンシップは先月29日に始まり、鹿児島市内では航空業務について学んできた。奄美大島では大島紬や黒糖焼酎など地元業者や観光関連団体を巡り、集落の視察も行う。12日までにはレポートにまとめ、JACや大学関係者にプランを発表する。

 6日午前は、奄美市役所を訪れ安田壮平市長や市紬観光課職員らと意見を交わした。安田市長は「奄美のさらなる発信につなげてほしい」と激励した。

 森崎さん、原田さん、横山さんの学生3人は「観光客だけでなく関係人口やファンの増加も重視し、地域が抱える課題に臨みたい」と抱負。JAL鹿児島支店アシスタントマネジャーの黒木もも代さんは「(企業は)常に地元と模索していることなども知ってもらえれば」と話した。