高田シェフ(瀬戸内町出身)の店が世界ランキング入り

訪れる人を満足させてくれるLaCime(昨年はアジアで8位に)


奄美出身の高田裕介シェフ(写真はいずれもLaCime提供)

フランス料理のレストラン
アジア6位の快挙

 【東京】奄美出身のシェフが大阪で腕を振るうフランス料理店が、このほど「世界のベストレストラン50」に認められた。「アジアベストレストラン50」では、6位の快挙。世界の美食家たちをとりこにする、シェフに喜びの声を聞いた。

 2022年版「世界のベストレストラン50」で41位となったのは、瀬戸内町古仁屋出身のシェフ高田裕介さん(44)が営むフランス料理店「LaCime(ラシーム)」。約千人の食の専門家が投票し、毎年発表される国際的なランキングで、「アジアベストレストラン50」では、堂々の6位になった。

 18年初登場でアジア17位、19年14位、20年に10位とランクアップしてきたが、世界の評価は初。「世界の41位は、さすがにびっくりしました。アジアと世界(で評価され)で価値もありモチベーションも上がりますね」と率直な感想を披露。「東京以外で初めてなので、プレッシャーも少しはありますが、今まで通りやっていくつもりです」と付け加えた。 

 21年2月に加計呂麻島の幻のサトウキビなどを使った「極上のソルトロール」を発売するなど、故郷の食材を生かしている。高田さんが次に注目しているのは「なり粉ですかね。フルーツはどこでもありますし、他県では使いませんから」としている。

 故郷の小学校で食育の授業、講演活動もしているが「特に伝えたいものはないです」とする一方で「食材も文化も、島にあるものを知っておくことは必要だと思います」と語る。

 高田さんが大阪市中央区で経営する同レストランは、6年連続でミシュラン二つ星を獲得。7月には東京・丸の内のレストランにパートナーシェフとして招聘(しょうへい)されたことで「東京に進出」と報道され、注目を集めている。フランス語で「頂上」を意味する店名にふさわしい歩みだが「お客さんがいる限り頂点なんてありません。ゴールもありません。上り続けるだけです」。スターシェフは、はるかなる高みを見据えている。