ごみ減量化・資源活用で、徳之島3町とも「生ごみ堆肥化」推進に意欲を示した=21日、徳之島愛ランド広域連合議会
【徳之島】第3回徳之島愛ランド広域連合議会定例会が21日開かれた。一般質問には大河善市、井上和代の2氏(伊仙町議派遣)が立ち、ごみの減量化や同資源活用対策など各町施策を含め環境問題全般をただした。議案は同連合職員定数条例の一部改正や2022年度同広域連合一般会計補正予算案(第1号)など計3件を可決し、21年度決算関係2件を認定した。
徳之島愛ランドクリーンセンター会議室(伊仙町目手久)で開き、会期は同日のみ。同広域連合を構成する徳之島3町それぞれのごみ減量化取り組みなどに関する両氏の質問に、森田弘光天城町長(連合長)は、町区長会や担当職員で生ごみ対策先進地・日置市の視察研修(来月10日)や、家庭用生ごみ処理器導入補助も補助率を引き上げて推進。分別徹底への意識の向上も図っていく。
大久保明伊仙町長(副連合長)は「住民の資源リサイクル意識は日々向上しているが、資源ごみ以外の混入も見られる。生ごみの堆肥化実証実験にも取り組み150キロを試作。今後は機械化対応も検討」。高岡秀規徳之島町長(同)は、今年度導入の牛ふん堆肥ペレット(粒状)化機器と併せ、下水汚泥と生ごみの総合的な活用も検討。住民の意識も「世界自然遺産登録によって少しずつ高まっている」とも答弁した。
職員定数条例の一部改正では、現行の「6人」から「9人以内」に増員した。22年度一般会計補正予算は清掃管理費など6873万円を追加、歳入歳出それぞれ総額4億7661万4千円。徳之島食肉センター特別会計補正は144万円を追加、それぞれ総額3493万9千円に。21年度の連合一般会計決算は歳入総額5億5116万5千円、歳出同5億71万2千円(差引額5045万3千円)となっている。
開会の冒頭、松山善太郎議員(天城町議員)が提出していた議員辞職願を許可した。