足の健康を測定し、身体に合わせたトレーニング方法やケアの知識を教わる子どもたち
選手のパフォーマンス向上と、けが防止に向けたリカバリーケアなどについてアドバイスするスポーツ講習会「カラダのことダカラ」が23日、龍郷町のりゅうゆう館であった。スポーツやアスリートらのケアに関わる医師や柔道整復師ら専門家が、選手のための〝カラダ〟づくりを指南。参加者らは最新機器で自分の足元の健康を診断し、それぞれの身体に合わせたトレーニング方法やケアの知識を教わった。
医接連携プロジェクトと題し、ASA奄美スポーツアカデミーが主催した。これらの専門家が協力する講習会は全国的にも珍しく、鹿児島市の今村総合病院・スポーツドクターの前園恵慈医師、長崎県本社の整骨院ジムの㈱プライド、奄美市名瀬で整骨院などを運営する㈱健康道が連携し、講師を務めた。
会は小学生対象の午前、中高生対象の午後の2部構成。ミニ講演やセミナー、足の測定などの体験会が行われ、会場ではグッズ販売会も開かれた。
測定ブースでは、足型を診断する3Dスキャナーを使って「足のカルテ」を作成。プライド取締役社長の長田大樹さんらが測定データを元に、負担の大きい箇所や疲れやすい場所を指摘した。
ケアブースでは、専属トレーナーが保湿ジェルを使ったマッサージを指導。体幹を鍛えるストレッチやそれぞれに適したインソール(靴の中敷き)も紹介した。
サッカー部の名瀬小学校3年生・米田陸君は、へん平足と診断。「お風呂上りにマッサージするように言われた。サッカーが上手くなるように続けたい」と笑顔だった。
前園医師は「けが予防やリカバリーケアなど、体づくりに対する概念はまだまだ根付いていない。スポーツが盛んな奄美。アプローチを続けることで浸透していけば」と話した。