天城町ユイの館 スマホ閲覧サービス

「ポケット学芸員」アプリサービスを始めた天城町「ユイの館」(円内はスマホ閲覧例)=22日、同町天城

ポケット学芸員公式サイト

「ポケット学芸員」アプリを公開 「郷土学習に活用して」

【徳之島】天城町歴史文化産業科学資料センター「ユイの館」(同町天城)はこのほど、日本中の参加ミュージアムの展示物や解説がスマートフォンを通じて楽しめるガイドアプリ『ポケット学芸員』を公開、サービスを始めた。同町教育委員会はコロナ禍の中、展示品の振り返り、事前学習など郷土学習の活用もアピールする。

「ポケット学芸員」アプリ(早稲田システム開発)は、各ミュージアムの学芸員たちが展示物に付した解説文やナレーションなどを楽しめる無料アプリ。本県では、種子島開発総合センター鉄砲館、かごしま未来館、県歴史・美術センター黎明館、県立博物館に続き5例目(23日現在)。

まず同アプリをダウンロード。展示品に掲示されたガイド番号を入力すると、館内での展示内容よりもさらに詳しい解説文や写真資料を表示し、音声でも聴くことができる。

「ユイの館」コーナーでは、①「ウンブキ水中鍾乳洞跡」と②「同鍾乳洞内部から回収された土器」を筆頭に、町内の有名遺跡や出土品、伝統農具や生活用具などを含め計184件をリストアップ=23日現在=している。

同アプリからはほか、同館ホームページへの遷移による館内の基本情報や、インスタグラム含む同館の最新情報、また同町文化遺産データベースなどと連動した活用も可能。

22日は同町教育委員など関係者も招いて同アプリの存在をPR。町教委の具志堅亮学芸員(38)は「現在の掲載はまだ一部。今後データベースをさらに充実。これを機に多くの人がユイの館を訪れ、教育現場でも郷土学習に大いに活用して欲しい」と話した。