栄養指導業務で厚生労働大臣表彰

栄養指導業務功労者として厚生労働大臣表彰された安原さん(左)と新川支庁長

特養ホームや障がい児施設で栄養指導
奄美市の管理栄養士・安原さん

 栄養指導業務功労者として厚生労働大臣表彰された奄美市名瀬古田町の管理栄養士、安原美智子さん(67)への表彰状伝達式が22日、県大島支庁であり、新川康枝支庁長から安原さんに表彰状が手渡された。安原さんは、特別養護老人ホームや障がい児入所施設などで食事の提供や栄養指導を行ってきたほか、離乳食教室などで栄養指導するなど乳幼児から高齢者まで幅広い世代の栄養改善に尽力したことが評価された。

 安原さんは奄美市名瀬出身。県立大島高校卒業後、大阪市の公立専門学校で栄養学などを学んだ。1993年から大和村の特別養護老人ホームで栄養士として勤務しながら、傷病者や高齢者など特別の配慮が必要になる人も対象に栄養指導を行う管理栄養士の資格を取得。障がい児入所施設などで、地元食材を取り入れた健康的な食事の提供や栄養指導などに取り組んだほか、奄美市の奄美看護福祉専門学校で栄養学の講師も務めた。

 現在は、奄美市の在宅管理栄養士として、乳幼児健診や特定検診における個別相談対応や離乳食教室などでの講師、栄養指導を行っているほか、大和村の公民館講座で料理教室で、地場野菜などを使った料理の指導なども行っている。

 表彰状を手渡した新川支庁長は「乳幼児から高齢者まで幅広い世代の栄養改善に尽力してきた功績に頭が下がる思いでいる。これから奄美の人たちの健康のため活躍していただきたい」と激励。

 安原さんは「多くの人たちの支えによって表彰を受けることができた」と、これまで一緒に奄美の食改善に取り組んだ仲間に感謝し、「フダンソウやハンダマなど栄養価の高い奄美の食材を生かした料理レシピなどを考案し、食生活から地域住民の健康づくりに貢献していきたい」と抱負を語った。