東京でシマ唄コン2年ぶり開催

締めの六調には一升瓶を担ぐ客の姿も


幕間には座敷席にも顔を出し歌を披露

永井しずのさんヒギャ節披露
相方には里歩寿さん

 【東京】瀬戸内町の永井しずのさんのシマ唄コンサートが里歩寿さんを交えてこのほど、東京都・品川の「遊食家ゆがふ」で開かれ、古仁屋出身の同級生やシマ唄好きが大勢詰めかけにぎわった。オープニングアクトには東京山ゆり会も賛助出演、カサン節を披露した。

 永井さんが東京でシマ唄を歌うのは2年ぶりとあって、この日は80人以上が来店。永井さんのシマユムタトークで会場は終始和やかなムードに。休憩時間にはふるさと納税のPRも交え、議員らしい横顔ものぞかせた。朝花節、長朝花節、よいすら、俊良主節、長雲節へ。里さんにバトンが渡され、夕凪節、長雨切りあがり節などが次々と繰り出された。二人の息の合った掛け合いと、それぞれの味わいある歌声に観客は静かに、時には手拍子を交え聴き入った。客席には古仁屋から聴きに来たファンも。益山信治さん(70代)とシズコさん(同)夫妻や、仲良し三人組で上京したという山畑倭江さん(60代)らは手拍子や手踊りで会場を盛り上げた。

 元気なうちにシマ唄を届けたいと、東京の舟貝英伸さん(62)らに企画を委ね、開催となった。主催した舟貝さんは「永井さんの歌をゆっくりと間近で聴くことができた。たくさんの来場者に喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せた。