ネリヤカナヤ創作童話コン表彰式

賞状を手に笑顔の受賞者たち

 

 

豊かな物語性や想像力称える

 

 

 県図書館協会奄美支部は4日、「第19回ネリヤカナヤ創作童話コンクール」の表彰式を奄美市名瀬の県立奄美図書館で開いた。学年ごとに選ばれた最優秀賞、優秀賞、学校賞に輝いた受賞者を表彰。豊かな物語性や想像力を称え、今後の飛躍にエールを送った。

 コンクールは、子どもたちが想像力や表現力を培うとともに、豊かな心やたくましく生きる力を育むことを目的に毎年開催。今回は奄美群島内の小中高校生から131作品の応募があり、入賞作品33点、学校賞2校を選んだ。

 表彰式で作井望支部長は「どの作品も年齢に応じた物語性があり読み応えがあった。内容も多彩で多いに楽しむことができた」とあいさつ。参加した17人、2校の受賞者一人ひとりに賞状や記念品が手渡された。

 受賞者を代表して最優秀賞を受賞した、大島高校3年の内野真緒さんは「場面ごとの風景が目に浮かぶように、構成を楽しみながら考え書けた」と制作当時を振り返り、「悩んでいる人にそっと寄り添えるような作品になれば」と話した。

 県立奄美図書館の小林由香指導主事は「住んでいる島を誇りに思う気持ち、自然や文化などへの愛情を感じた」などと講評した。

 最後に、最優秀賞を受賞した松枝琉海君(田検小2年)が、受賞作品「大切にしたいきれいな海」を朗読。会場を想像力豊かな物語の世界へ誘った。

 最優秀賞、優秀賞の受賞作品は、受賞作品集にして来年3月ごろに各学校などに配布予定。同館ホームページでも紹介する。