男子・朝日、準Vで九州へ

【男子決勝リーグ・朝日―田崎】第3クオーター、朝日は富がシュートを決め31―32の1点差に追い上げる=おおくすアリーナ

県中学新人バスケット

【鹿児島】22年度鹿児島県中学生新人バスケットボール大会は28―31日の4日間、姶良市のおおくすアリーナなどで熱戦が繰り広げられた。

奄美勢では男子の朝日が決勝リーグに進出。初戦で鹿児島レブナイズU15に敗れたが、最終日、田崎を57―48、宮之城を45―41で下し、2勝1敗の準優勝で九州大会出場を勝ち取った。

男女とも上位2位までが九州大会(2月24―26日・福岡)に出場する。

4日間で成長、九州つかむ 苦しい2試合をものに

朝日は苦しみながらも4日間を戦い抜き、準優勝で九州大会出場を勝ち取った。富啓翔主将は「素直にうれしい」と喜んだ。

3日目、決勝リーグ初戦で鹿児島レブナイズU15に9点差で惜敗。出鼻をくじかれたが「残り2勝すれば九州大会出場のチャンスがある」(富主将)と気持ちを切り替えた。

最終日、第2戦の田崎戦は序盤でペースがつかめず、10点差以上つけられた時間帯もあった。それでも「練習でやってきたことを思い出し、ベンチも声を出して全員で盛り上げた」(富主将)。後半は守備からリズムを作り、富主将の連続得点で逆転。前半とは見違えるバスケットで勝利した。

最終戦の宮之城戦はその勢いのまま序盤から優位に試合を進めたが、後半追い上げられ接戦に。富主将、隈元、福島らスタメンメンバーの疲労もたまっていたが、交代メンバーが踏ん張るなどチーム力を発揮し、最後は4点差で逃げ切った。

「宿泊し、生活を共にしながら試合を重ねるごとに、選手たちが成長していった」と大久保翼監督。3日目の夜は最終日に対戦する相手のビデオを全員で見て、相手のエースや注意するプレーなどチェックし、マークする相手などを確認した。「予習」の成果もあり、最終日の苦しい2試合をものにすることができた。

九州大会は中学だけでなくBリーグのU15などのクラブチームも出場する。富主将は「自分たちの力がどのくらい通用するのか、試せるのが楽しみ」と期待に胸をふくらませていた。 (政純一郎)