知名町に子ども第三の居場所「entaku」開所

開所式に参加した関係者ら=知名町=

カフェやコワーキングスペースを設け、各種イベントにも対応できる=知名町=

世界から人が集まる場所に ツギノバが運営

【沖永良部】一般社団法人ツギノバ(大久保昌宏代表理事)は31日、日本財団の助成を受け、「子ども第三の居場所」事業のコミュニティモデルとなる施設「entaku(エンタク)」を知名町フローラル館地下1階に開所した。「子ども第三の居場所」の拠点施設は島内で3カ所目。ツギノバの大久保代表理事は「沖永良部島に根を張り、自分たちができることを進めていきたい」と話した。

施設は空き店舗だった場所を活用。カフェやコワーキングスペースを設け、オープンキッチン(子ども食堂)やワークショップなどの各種イベントにも対応する。夜はお酒の提供も行う。オープニングスタッフとして沖永良部高校3年生5人のほか、北海道や埼玉、三重からの移住者ら合計15人を採用した。

名称の「entaku」は、主な利用対象である小中高生だけでなく、地域住民や観光客など様々な人が集う場所になってほしいとの思いを込めた。

同日、現地で開所式があり、関係者ら約30人が参加した。知名町の今井力夫町長は「この場所に世界から人が集まることで、島の子どもたちが自分に合った何かをつかむことができるだろう。島おこしの離島モデルになるよう期待している」と述べた。

日本財団経営企画広報部長の木田悟史さんは「島外から来た人と地元の人が良い形で交じり合う場所になってほしい」と述べた。

水曜定休で営業時間は午前9時から午後10時まで。オープンキッチン(子ども食堂)は、毎週平日の2日間(午後5時から午後7時)と土日のどちらか1日(午前11時から午後1時)に開く。