Honda熊本硬式野球部 3年ぶりキャンプイン

「今年も験のいい徳之島から」。渡辺正健監督らHonda熊本硬式野球部一行=14日、天城町

「今年も験のいい徳之島から」

 【徳之島】社会人野球の強豪、「Honda熊本硬式野球部」(渡辺正健監督)の選手・スタッフ一行34人が、13日から徳之島・天城町にキャンプ入り。町当局や地元関係団体は14日、練習拠点の同町総合運動公園で歓迎セレモニーを開き、旬のタンカンなど特産品を贈呈。都市対抗野球大会8年連続出場などによる今シーズンの活躍に期待を寄せた。25日まで。

 ホンダ熊本硬式野球部(本拠地・熊本県菊池郡大津町)は、▽都市対抗野球大会(7月・東京ドーム)に7年連続・通算16回出場(2002年準優勝1回)をはじめ▽社会人野球日本選手権大会(11月・京セラドーム)に14回出場(88年準優勝1回)▽JABA九州大会出場(13年に優勝1回)などを誇る九州トップクラスの実業団。多くのプロ選手も輩出している。

 徳之島キャンプはコロナ禍で3年ぶり5度目。室内練習場「すぱーく天城」であった歓迎セレモニーで、森田弘光町長は「コロナ禍のトンネルを抜けての3年ぶり5度目の合宿を町民を挙げて歓迎。都市対抗や日本選手権の頂点を目指して欲しい」と激励。渡辺監督や川嶋克弥ヘッドコーチ、部員ら計6人が森田町長の出身大学の後輩と分かり、場を和ませた。

 一行には町当局がタンカンやイノシシ肉、町体育協会がスポーツドリンク、観光連盟支部が徳之島の茶(紅茶)などを贈呈。

 渡辺監督は「3年ぶりの徳之島キャンプを非常に楽しみにしていた。今シーズンに向けた最後の実戦練習が中心。前任(監督)時代からキャンプが始まり都市対抗に連続出場。験のいい徳之島から今年もスタートしたい」。

 竹葉章人主将(24)も「都市対抗への8年連続出場は多くの人から『出て当たり前』と言われプレッシャーがある中で、試合に打ち勝つため一つ一つの基本を当たり前にできるようにしたい。都市対抗本戦の優勝・黒獅子獲得を最大目標に、課題を一つずつつぶして詰めていきます」と話した。

 最終日の25日午前は町内の小中学生を対象に野球教室を開き交流予定だ。