住用中「弁当の日」

教員も手づくり弁当を持参し、みんなで食べた

「弁当づくり続けて」自作弁当持ち寄る

奄美市の住用中学校(原憲正校長、生徒11人)は13日、食育活動「お弁当の日」を行った。事前授業で作成した献立や設計図をもとに、早起きして生徒自身で作った弁当を持参。苦労した点やこだわりポイントを各自発表し、食に対する知識や、普段食事を作ってくれる家族への感謝の心などを養った。

「お弁当の日」は、弁当作りを通し食材の命を見つめ、「食事を準備してくれる家族の苦労」を感じ、「食への感謝の心」に気付き、「実践、失敗、改善、工夫」という一連の流れを繰り返すことで「生きる力」を身に付けることが目的。学期ごとに1回実施している。

昨年10月から生徒たちで育てた、ブロッコリーとホウレンソウを食材に使用。色どりや栄養面など、こだわりの詰まった弁当に「すごーい」「おいしそう」などの歓声が上がった。一人ひとりが、苦労した点やこだわりポイントを発表。小原=おばる=真由栄養教諭がコメントを添えた。

同活動を担当する、峯﨑麻里子養護教諭は「回数を重ねるごとにバージョンアップしている。失敗したことも良い経験。これからも弁当作りを続けて」と呼び掛けた。

小原栄養教諭は「普段伝えられない栄養学や食の大切さを伝えられてうれしい。回を重ねるごとに、こだわりなどを話す言葉が増え、雰囲気が良くなっている」と語った。

池島希生=きい=さん(3年)は「弁当づくりが苦にならなくなった。高校に行っても時どきは作りたい」。濱本瑠聖さん(同)は「初めてよりも弁当づくりが楽しくなったし、おいしかった。今後も1年に1回は作っていきたい」と笑顔を見せた。