衆院予算委

保岡氏、少子化対策求める
三反園氏、奄振延長など初質問

 【東京】自民党の保岡宏武衆院議員(比例九州ブロック)は20日、衆院予算委員会の第一分科会(内閣府所管)と第二分科会(総務省所管)で相次いで質問に立った。また、三反園訓衆院議員(鹿児島2区)も第二分科会(同)で21日、初質問をした。それぞれ積極的に問い、関係者から答弁を引き出していた。

 保岡氏は第一分科会で、少子化対策・子育て支援について小倉將信内閣府特命大臣に質問。デジタル社会の実現に、マイナンバーカードの普及に向けた積極的な取り組みを求めた。第二分科会では、地域おこし協力隊の意義と活用について質問。尾見朝子総務副大臣から「地域の事情を理解できた。地域おこし協力隊については、活用についても心を配りたい」との答弁を引き出した。

 また、光ファイバー整備の状況・課題等について徳之島での通信障害を重く受け止めるよう、対応を求めた。質問を終えた保岡氏は「地元の課題をしっかりと伝えられ、好感触な答弁を得た。今後は次世代の自民党議員として、政府と一丸となって取り組んでいきたい」と語った。

 初質問に立った三反園氏は、松本剛明総務相に地方交付税の意義などを質問。消防団員減少への支援も求めた。また「奄振法の延長と予算確保が必要だ」と、2023年度末期限の奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)を取り上げた。

 清水真人国土交通大臣政務官は「本土との格差がいまなおあるのを認識した。地元の要望や奄美群島振興開発審議会での議論を踏まえ、予算確保と共に検討したい」と答弁した。三反園氏は「政府の方から奄美を思う、前向きな答弁を引き出せた。今後も奄振法延長のために奮闘したい」と初めての質問を振り返った。