愛工大名電高 3年ぶり徳之島合宿

3年ぶりに合宿入りして特産品贈呈で歓迎を受けた愛工大名電高野球部一行=24日、徳之島町健康の森野球場

夏の甲子園「4強以上」に期待
特産品で激励

 【徳之島】高校野球の強豪、愛知工業大学名電高等学校硬式野球部(倉野光生監督)の3年ぶりの徳之島合宿が23日から始まった。練習拠点の徳之島町健康の森野球場で24日、同町の歓迎セレモニーがありバレイショやタンカンなど特産品を贈って激励。愛知大会3連覇による夏の甲子園連続出場、昨夏のベスト8を上回る躍進を誓った。28日まで。

 愛工大名電は、春の選抜高校野球大会(センバツ)に9回(2005年第77回大会優勝)、全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)には14回出場(昨年はベスト8進出)している強豪。イチロー(鈴木一朗)や工藤公康(元ソフトバンク監督)など多くのプロを輩出している名門。

 徳之島合宿は、愛工大OBで倉野監督と親交のある元実業家・川村幹弘さん(80)=名古屋市出身、徳之島町在住=のサポートで18年春から始まった。

 コロナ禍で3年ぶり4回目となった今回の合宿メンバーは部員33人とスタッフの計40人。ほか保護者ら7人が同行。初の試みで宿舎は伊仙町内の民間コテージを充てた。

 歓迎セレモニーでは福宏人徳之島町教育長が、「世界ではウクライナ問題などがあるが、WBCなどスポーツを通じた世界平和に期待。みなさんも、夢の舞台に立って活躍することを全力で応援します」と述べ、特産品を贈って激励。

 部員を代表して金森洸喜主将(2年生)は「徳之島合宿を楽しみにしていました。いろんな人に支えられて野球ができることに感謝。愛知で3連覇を達成し(甲子園で)日本一になれるよう頑張ります」とお礼を述べ意気を示した。

 倉野監督(64)は「6年前に徳之島合宿を始めてから、チームに〝徳〟がどんどん回ってきた。暖かいこの地で一気に実戦練習をして愛知大会3連覇達成、甲子園ベスト4以上を目指したい」と語った。

 サポートを続ける先輩の川村さんは「愛知との気温差10度以上の暖かいこの地で、全開で練習して、勢いをつけて夏の大会へ。この素晴らしい環境で練習ができることも一生の思い出になると思う」と目を細めていた。