日本バッハピアノコン銅賞

次回大会へ意欲を燃やす太月ピアノ教室のみなさん(前列が平さん)

 

 

全国大会で「ねこのダンス」を弾く平莉乃さん(提供写真)

 

 

芦花部小2年・平莉乃さん
初出場で入賞 太月ピアノ教室でレッスン

 

 

 音楽の父・バッハの名を冠し、ピアノの腕を競う「第13回日本バッハコンクール全国大会」が4~12日、東京・練馬のIMAホールなどで開かれ、奄美市から出場した芦花部小学校2年生、平莉乃さん(8)が銅賞を受けた。莉乃さんは、昨年5月からピアノを始めたばかり。1年もたたずに全国レベルの評価を受けた。

 幼稚園の時、「友達がきれいな音でピアノを弾くのを聴いて始めたいと思った」(平さん)と、自宅の近くの太月ピアノ教室(主宰・太月浩美さん)に通い始めた。週2回30分ずつのレッスンと自宅で30分~1時間毎日練習しているという。予選にあたる12月の鹿児島地区大会を銅賞受賞、全国に臨んだ。

 平さんは大会での演奏を「鹿児島大会も全国もいい音が出せたと思う。先生に注意を受けていたノンレガート(音の間に若干の切れ目を持たせる奏法)もうまくいった」と自己評価した。

 また、予選・本選を通して弾いた「ねこのダンス」を「夜中に猫が踊っているような怪しげな曲」と表現。指導している太月さんは、「曲の解説をしたことはないが、その通りの曲。短期間にレベルを上げる才能と感性はすごい」と話した。

 今回の全国大会には、同ピアノ教室から中学B部門に朝日中学校2年、泉菜々美さん(14)、小学3・4年C部門に妹の結菜(ゆいな)さん(10)が出場した。全国大会の常連だった大島高校2年生、平結衣音(ゆいね)さん(17)は本戦出場を逃した。

 大会を終えた4人は、息つく暇もなく、延べ4万組以上が参加する「ピアノコンコルディア」(8月開催)などに向け猛練習を開始している。さらなる高みと雪辱を期し、「目指すは〝金賞〟」と口をそろえた。