「フードバンクおきのえらぶ」設置

設置式で江口竜次取締役(左)から目録を受け取る安徳建二理事長(右)=和泊町=

 

食品ロス削減へ
和泊町のNPO法人運営

 

 【沖永良部】企業や家庭で余った食料を引き取り、必要とする人や施設に無償で届ける「フードバンクおきのえらぶ」が25日、和泊町に設置された。同町のNPO法人「心音」(安徳建二理事長)が運営する。

 フードバンクの拠点施設となる和泊町伊延の「子どもの居場所ダ・ヴィンチ」で設置式があり、関係機関から約20人が参加した。

 フードバンクの設置にあたっては、医療品の卸販売などを行っている(株)フォレストホールディングス(本社・福岡、大分)が、食料品の保存に必要な空調設備を備えたコンテナを心音へ寄贈した。この日は、同社の江口竜次取締役も式に参加し、安徳理事長に目録を手渡した。

 式で和泊町の前登志朗町長は「これをきっかけに沖永良部島の福祉向上が図られることを期待したい」。知名町の今井力夫町長は「島の子どもたちが、それぞれの思いを持って学べるよう支援してほしい」と述べた。

 安徳理事長は「フードバンクの立ち上げに関わった人への感謝の気持ちを、島の子どもたち一人ひとりに届けていきたい」と語った。