22年奄美群島入域数

島外来客28%増の53万人
コロナ禍前の8割まで回復

 県大島支庁は27日、2022年「奄美群島への入込・入域客数」の実績をまとめた。群島外から訪れた入域客数は前年比28・5%増の53万6220人で、過去最も多かった19年と比較し約8割まで回復した。県民向けの観光需要喚起策などが効果を後押ししたとみられる。

 22年の入域客数は前年比11万8880人増の53万6220人。コロナ禍前の19年の68万人には約14万人及ばないものの、2年続けて大幅に回復した。

 島別の増加率では、喜界島が前年比29・9%増の1万6066人と最多。奄美大島が29・4%増の27万6565人、徳之島が同増の5万4563人と続くなど、沖永良部島、与論島を含めたすべての島で20%以上上昇した。

 発地別では、鹿児島が前年比19・5%増の30万8069人と半数以上を占め、関東が8万3456人(前年比45・0%増)、関西が7万2861人(同49・2%増)、沖縄が5万2374人(同39・7%増)、福岡が1万8320人(同20・7%増)などとなった。

 月別では、8月が6万4282人(構成比12・0%)と最も多く、7月が5万4770人(同10・2%)、10月が5万4690人(同10・2%)。2月が2万947人(同3・9%)と最も少なかった。

 回復に向けては県内の旅行代金を割り引く「今こそ鹿児島の旅」が好評で、県は第4弾の実施期間の延長も発表している(6月30日まで)。同庁総務企画課担当者は「コロナの影響も落ち着きつつあり、需要喚起策と合わせて回復に向かうと期待したい」と話した。

 なお、島外訪問客と群島内の移動者を合わせた22年の入込客数は前年比23・2%増の68万5944人。前年度比で12万9228人増え、19年の89万人より約20万人少なかった。