龍郷町・社協 地域福祉5カ年計画策定

長谷場洋一郎・常任委員会委員長から福祉計画を示される竹田泰典町長

行政・民間・ボランティア協同で

 龍郷町(竹田泰典町長)と同町社会福祉協議会(牧智登美会長)は27日、2023年度から町で実施する「第1回地域福祉計画」と、社協が担う「第1回地域福祉活動計画」の5カ年計画を策定した。行政と民間が連携し、福祉の両輪を担っていくことになる。

 2計画は、公的なサービスだけでは対応できない問題を、地域やボランティア・事業所などと連携し、包括的に解決を図ろうというもの。それぞれ社会福祉法に基づいて策定されている。同町策定委員会(長谷場洋一郎委員長)で諮られ23日承認された内容。

 行政が担う福祉計画は、子ども子育て▽障がい者福祉▽高齢者福祉▽介護保険▽健康たつごう▽自殺対策▽成年後見▽再犯防止―が掲げられた。対応する機関は、保健福祉課、子ども子育て応援課、教育委員会などが中心となる。

 社協が担う活動計画は、行政計画の理念やビジョンを踏まえ策定
された。子どもの福祉体験学習やボランティア支援▽子育て世代の交流会の実施▽孤立を防ぐ社会参加の相談など詳細な計画が記されている。窓口は、保健福祉センター、ファミリーサポートセンター、ボランティアセンターなどが中心となる。

 満永たまよ保健福祉課長は、「担い手の人材不足の課題は残る。(担当者には)計画の理解を深めてもらい、(数値目標も示しているので)一年一年評価をしながら、より現実的なものにしていく」と話した。

 竹田町長は、「コロナ禍で地域行事が制限され結びつきが弱くなっている気がする。支え合う龍郷の文化を未来につないでいきたい。行政と社協の連携で町民を支えていく」と力強く語った。

 さらに、「(高齢化の問題が進むと)成年後見制度が必ず問題になってくる。弁護士などに依頼できる人はいいが、難しい人は行政に頼ることになる」と課題を示した。