今までにない体験に感動

園児を昼寝から起こす前田蓮さん=25日、奄美市笠利町の宇宿保育所

笠利中2・3年生 16事業所で職場体験

 奄美市笠利町の笠利中学校(久津輪修一校長、生徒33人)は25~27日、職場体験学習を行った。2・3年生の生徒23人が、同町や名瀬、龍郷町内の16事業所で業務に携わった。同学習は、働くことの意義を高め、望ましい「職業観」や「勤労観」を持って意欲的に学習に臨むとともに、人間関係の大切さを知り、生きていくうえで必要な資質を高めることを目的に、2年に1度実施している。

 生徒らは小売店やサービス業、病院関係など、幅広い業務を体験。奄美新聞社でも1人が職場体験を行い、取材や記事の作成を体験した。

 奄美空港内の日本航空㈱奄美営業所では、機械いじりが好きで将来は空港関係の整備士を目指している、福山心=しん=さん(3年)が職場体験を行った。機内のクリーニングや点検作業、貨物郵便業務などを体験。福山さんは「世界の交通網について学びたかった。安全の大切さを知り、今までにない体験ができて感動した」と話した。

 笠利町の宇宿保育所(當原奈美江所長、園児24人)では、肥後祥樹さん(3年)、大山皇成さん(2年)、前田蓮=はす=さん(同)が体験学習を行った。業務内容の説明を受け、外遊びやお絵描き、食事や昼寝の世話などの業務を体験し、幼児保育の苦労や喜びを体感した。

 保育士の荒田憂さん(27)は「基本的に保育士は子どもと遊ぶのが仕事。子どもたちもうれしそうに遊んでいて助かった」と喜んだ。

 前田さんは「子どもが好きで保育所を選んだ。一緒に遊ぶのは楽しかったが、寝かしつけは大変だった」と笑顔を見せた。