新名所「うおっちょ」オープンへ

29日にオープン記念式典(通常営業は5月1日から)。天城町水産業振興拠点施設「うおっちょ」=28日、同町浅間


地場産鮮魚の直売、飲食コーナーも

水産業振興、交流人口増に期待 天城町

 【徳之島】天城町が整備した町水産業振興拠点施設「うおっちょ」(同町浅間)が待望完成し、オープン記念式典が29日午後開かれる。町の水産業振興に向けて地場水産物や加工品、地域特産品の販売、水産物を主材料とした飲食コーナーも設置。水産物の消費拡大、交流人口増による漁業者の所得向上を第一義に、味覚も満たす新名所になりそうだ。

 設置場所は、徳之島空港に近い同町総合運動公園の東隣り。全天候型闘牛場の機能を備え2025年度完成を目指す「あまぎ自然と伝統文化体験館」敷地に〝包括〟。また、町道を挟んだ正面には〝山の幸〟を提供している同町獣肉処理施設「山猪(やましし)工房あまぎ」(イノシシ精肉直売)も設置されている交流エリア。

 同施設「うぉっちょ」は鉄骨造平屋建て(延べ床面積251平方㍍)。加工場、店舗、食堂コーナーで構成。総事業費は1億2547万7千円(新型コロナウイルス感染症対応地方創生交付金82・6%、町単独17・4%)。

 各コーナーの主用途(運営方針)は、▽加工場=水産加工品の製造・新商品の開発・販売(将来的にネット販売も)▽店舗=鮮魚の販売(シビ・カツオ・アカマツ・ソデイカ・カツオのたたき・刺身盛り合わせなど)▽食堂=地場産の水産物を主とした飲食の提供販売(漬け丼・海鮮丼・魚唐揚げ・アラ煮などメニューを提供)を計画。

 施設名「うおっちょ」は、同町立岡前小与名間分校1年生の名富遥花さんが考案。公募した名称案約170点の中から、親しみやすさや響きの良さなどから選考委員会が抜てき。29日午後3時からあるオープン記念式典で表彰、テープカットにも加わる。

 町直営で通常営業は5月1日から。店舗・食堂の営業時間は午前11時~午後6時まで。休館日(定休日)は毎週水曜日と年末年始(12月29日~1月3日)。

 問い合わせは、同町水産業振興拠点施設「うおっちょ」(同町浅間322―8)、電話0997(85)6200、FAX(85)6201へ。