スポーツ交歓会「古北戦」

互いの持てる力を振り絞った「第18回古北戦」

笑顔で団結、三種目で熱戦
北高×古高

 奄美市笠利町の大島北高校(松本勇二校長、134人)と瀬戸内町の古仁屋高校(米澤瑞代校長、79人)は28日、伝統のスポーツ交歓会「第18回古北戦」を奄美市の名瀬運動公園総合体育館で開いた。奄美大島の南北に位置する両校の生徒らは、大きな声援に後押しを受けて笑顔で一致団結。三種目で交流を深め合った。

 今年のテーマは「切り開け新時代~情熱をとき放て~」。綱引き、ドッヂビー、ソフトバレーの男女各三種目で、真剣勝負を繰り広げた。

 競技は、学年対抗の綱引きで開幕。円陣で気勢を上げた生徒らは、押しつ押されつの展開に手に汗握った。

 ソフトディスクを使ってドッヂボール形式で競うドッヂビーでは、円盤が相手の体に当たるたびに一喜一憂。ソフトバレーでは、得点を奪うたびにハイタッチで喜びを分かち合った。

 この他、コートの外では選手以外の応援団らがエールを送った。声や鳴り物で大きな音を響かせ、仲間たちの士気を鼓舞。闘志を奮い立たせていた。

 大島北高2年の朝岡歩紀花生徒会長は「今年は声を出した応援もあり迫力ある交流戦になった。小規模校同士の良い伝統で、探究活動などでも協力できるようになれば」と笑顔。古仁屋高校3年の中村魁斗生徒会副会長は「全員笑顔で楽しそう。他校にはない良い文化で、古北戦以外でも交流が広がれば」と喜んだ。