イトバショウ手入れ

作業に集まった参加者ら=知名町=(提供写真)

 

地元の特産品守る
知名町、管理作業に汗

 

 【沖永良部】知名町下城の沖永良部芭蕉布工房のスタッフら約30人が先月22日、工房近くの畑で栽培しているイトバショウの管理作業を行い、雑草の除去や肥料散布に汗を流した。

 島の特産品「芭蕉布」は、イトバショウから採取した繊維で織られている。工房では、原料となるイトバショウを絶やさないよう同町下城の畑で約3000本を栽培している。

 作業には、工房スタッフや地域住民のほか、地元の特産品を知るために役場職員も参加した。

 この日は、イトバショウの枯れた葉や畑内の雑草を除去した後、肥料を散布した。

 初めて参加した同町役場の早瀬昌八さん(33)は「大変な作業だが、みんなで芭蕉布を守っているのだと初めて分かった」と話した。

 工房の長谷川千代子さん(83)は「手伝ってくれて感謝。多くの人に芭蕉布の技術を伝えていきたい」と語った。