瀬戸内町図書館・郷土館 「子ども読書フェスタ」開催

輪になって大人から子どもまでシマ唄やわらべ歌を楽しんだ(7日、瀬戸内町立図書館・郷土館)

 

 

民話・わらべ歌楽しく学ぶ

 

 全国の公共図書館などで開催される「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)にあわせて7日、瀬戸内町立・図書館で恒例の「こども読書フェスタ」が開催された。町在住の親子ら約40人が参加。あまみ子どもライブラリー代表の嘉原カヲリさんが「わらべうたとおはなし」と題し、奄美の民話や歌を遊びとともに紹介。子どもたちは楽しみながら、島の伝承文化に触れていた。

 嘉原さんは同町嘉鉄出身。お話会のほか、奄美の民話やわらべ歌など伝統文化を保育で生かす活動を推進。著書に、『わらべうたを子育てに~奄美わらべ歌の伝承と実践~』。2018年度文部科学大臣賞受賞。

 この日、嘉原さんのお話会は「あたま かた ひざ ポン」の奄美方言版「カマチワタ」でスタート。ケンムンを題材にした民話や手遊び、ハナビラタカラの貝を「おはじき」にした「いっちょがヨーイ」など紹介。ほかにも、直線やうずまき状に全員で列をなす「もーりもり」など、大人から子どもまで、奄美の伝承文化を楽しみながら学べる遊びが催された。

 フェスタでは、ボランティアで参加した古仁屋高校の生徒らによる読み聞かせ、牛乳パックなど利用した「竹とんぼ」づくりも催された。

 同町古仁屋から妻の海陸沙世さん(34)、長男の陽翔=はると=ちゃん(4)、長女の未波=みなみ=ちゃん(3)と初めて参加した卓也さん(31)は「ケンムンなど島ならではの話を聞けた。子どもたちも話や竹とんぼづくりに夢中になっていた。次回も機会があれば参加したい」と話した。