舟こぎフェスにぎわう

懸命にかいをこぐ出場者ら

奄美市小湊漁港、52チーム参加
熱戦に観客らの声援響く

 第15回舟こぎフェスティバル(同実行委員会主催)が14日、奄美市名瀬の小湊漁港で開かれた。小学生から一般まで4部門に奄美市内外の52チーム、約600人が参加、予選から決勝まで白熱の計32レースを展開した。会場では、新型コロナウイルス感染症が落ち着いたこともあり、応援する観客らの声援が響く中、奄美の伝統行事を多くの人が楽しんだ。

 2009年に「奄美舟こぎ選手権」として初開催、13年から同フェスティバルとなった大会には今回、小学生の部12チーム、中学生の部14チーム、女子の部6チーム、一般の部20チームと、新型コロナの影響から3年ぶりの開催となった昨年大会を大幅に上回るチームが出場。同漁港内に設置されたブイを折り返す全長140㍍のコースで速さを競った。

 小学生の部は、伊津部水泳スポーツ少年団(団員23人)が昨年に続き2連覇。伊津部小6年、宮田卓君(11)は「2連覇のプレッシャーもあったけど、みんなで力を合わせ、最高の結果を出すことができて良かった」と喜んだ。

 中学生の部では、男子チームを抑え小宿中女子バレーボール部が優勝。主将の3年勝村美姫さん(14)は「まさか優勝できると思っていなかったのでうれしい。チームの団結力の成果だと思います」と話した。

 今月8日に新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられてから初めての舟こぎイベント。会場には、レースに出場する子どもたちの保護者や舟こぎ競争愛好家、地元住民らが詰めかけ、水しぶきを上げながら懸命にかいをこぎ、ゴールを目指す出場者らに声援を送った。

 各部門の結果は次の通り。

 【小学生】①伊津部水泳スポーツ少年団A(1分30秒06)②奄美サンボーイズクラブ(奄美小少年野球)③奄美ブラックラビッツ女子(奄美小少年バスケットボール)④奄美ブラックラビッツ男子(同)

 【中学生】①小宿中女子バレーA(1分16秒83)②朝日中サッカー部A③大川中ソフトテニス部④朝日中サッカー部C

 【女子】①#清水集落(1分12秒91)②丸潮漕友会レディース③艶(自衛隊女子チーム)④We love 圭P

 【一般】①丸潮漕友会(1分03秒42)②酒絆櫂③Americaすまいる④丸潮漕友会NEXT