大高芸術祭

色とりどりの衣装でパフォーマンスする大高吹奏楽部

盛大に吹奏楽部定演
「目標は九州大会出場」

 大島高校吹奏楽部(有村恵顧問、部員30人)の定期演奏会が21日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。大高芸術祭として行われ、上原奈々さん(同校3年)が作曲した「にじいろの結晶」など全10曲を披露。伸びやかな管弦楽の音色やパフォーマンスで、来場した大勢の観客を魅了した。

 2022年度は県吹奏楽コンクール金賞、県ソロアンサンブルコンテスト金賞の成績を残した大高吹奏楽部。定期演奏会は人数制限での開催が続いていたが、今年度は制限なしの本格開催となった。

 2部構成のステージは、さわやかな旋律の「セドナ」で幕開け。有村顧問の指揮に合わせ、華やかさとはかなさを表現した「さくらのうた」や、迫力あるチャイコフスキーの楽曲を演奏した。

 後半で鮮やかな衣装に衣替えした部員らは、テンポ良いパフォーマンスを展開。なじみの歌謡曲やアニメソングなどを全身で表現した。

 7月に開幕する「2023かごしま総文(第47回全国高校総合文化祭)」のテーマソングに選出された上原さん作曲「にじいろの結晶」には、一段と大きな拍手が沸いた。部員の司会も交えながらの約2時間、観客と一体となり盛り上がった。

 先輩が同吹奏楽部にいるという森元千智さん(小宿中3年)は「全員が心を一つにして奏でる姿に感動した」と演奏会を堪能していた。

 部長の渡邉美優さん(3年)は「最後の定期演奏会。やり残したことはあるが、楽しくできた」と振り返り、「九州大会を目指し、練習に励みたい」と今後の活動に意欲を示した。

 会場には書道部や美術部の作品が展示され、茶道部による呈茶実演も行われた。