明生関ら合宿に300人

立浪部屋の合宿稽古に小中学生も参加した(18日、大湊緑地公園)


大勢のファンがサイン、写真撮影会を通し明生関らと交流を深めた(18日、せとうち物産館)

ちゃんこ振る舞い、サイン会も
瀬戸内町

 大相撲・立浪部屋が18日、瀬戸内町の大湊緑地公園で合宿稽古を行った。地元相撲クラブの小中学生らも稽古に参加し、同町出身の明生力関(27)ら力士11人と交流。約300人のファンが稽古風景を見守った。

 同部屋は、16日に同町入り、17日から2日間の合宿を実施した。最終日のこの日、当初雨に見舞われるも、徐々に天候は回復。古仁屋相撲クラブや古仁屋中の相撲部員ら児童・生徒が、胸を出す力士たちを、土俵の外へ押し出そうと果敢に挑んだ。

 古仁屋中相撲部の3年、益山虎大=こだい=さん(14)は「横綱に強い明生関が好き。筋肉で重たい春雷さん(3段目)に寄り切りで勝てた。楽しい稽古だった」と笑顔を見せた。

 奄美市名瀬の小林幸子さん(86)は「迫力満点。応援の意味で明生関の背中をたたいたら、お礼を言われてうれしかった」と話した。

 また、稽古後は、同町せとうち物産館で、力士たちが「ちゃんこ鍋」を振る舞ったほか、サイン会、写真撮影会を開催。各力士が終始笑顔で応じていた。

 鎌田愛人町長は「たくさんの方が力士と交流できて良かった。立浪部屋の皆さんには、今回の合宿を機に頑張っていただき、今後も各後援会の協力の下、合宿を開催できれば」と語り、教え子の明生関に対しては「焦らず稽古に精進し、三役定着、その上を目指してほしい」とエールを送った。