「復帰の歌」歌碑、沖高に

「復帰の歌」の石碑建立予定地を確認する委員ら=沖永良部高校=

 

建立実行委 12月19日に記念式典

 

 【沖永良部】日本復帰70周年記念「復帰の歌」歌碑建立実行委員会(名間武忠委員長)による会合が21日、沖永良部高校会議室であり、日本復帰運動当時に沖永良部島で歌われた「復帰の歌」歌碑の設置予定地を同校中庭に決めた。除幕式を含めた記念式典は、12月19日に開催する予定。

 「復帰の歌」は、奄美群島全域で日本復帰運動を展開していた1952年、沖永良部と与論の二島分離返還説が報道されたことをきっかけに、沖高の教職員と生徒会が中心となって展開した二島分離返還反対運動を広めるために歌われた。当時の沖高で国語を担当していた佐伯植美教諭が作詞、音楽担当の柴喜与博教諭が作曲した。

 歌碑建立実行委は、沖高同窓会や和泊、知名両町の教育委員会、議会、高校の代表者らで構成。建立費用は両町が100万円ずつを負担する。

 この日は、委員10人が校内を見て回り、歌碑の設置場所を確認後、記念式典の日程や歌碑裏面部分の碑文の内容などを話し合った。

 名間委員長(75)は「高校の歴史の中でも復帰運動は大きな位置づけになる。私たちの先輩の熱意に敬意を表すとともにうれしく思う。予算の範囲内で精いっぱいのものをつくり、将来に贈りたい」と話した。