「やさしい島生活ガイド制作協」発足

ガイド冊子の制作に向け意見を交わした参加者ら=知名町=

 

 

外国人住民の困り事解消へ
事前アンケートもとに掲載内容

 

 【沖永良部】島内に住む外国人の困り事を解消するため「めんしょーり!やさしい島生活ガイド制作協議会」が15日、発足した。同日、知名町のエラブココで第1回会合を開き、ガイド冊子の掲載内容や完成までのスケジュールを確認した。

 協議会は、島に住む外国人と地域住民との交流の機会を作ろうと、合同会社オトナキ代表の水嶋健さんを中心に、外国人住民との交流促進に取り組む各種団体や島内で暮らすフィリピン人コミュニティの代表者ら16人で構成。事業費は190万円で、一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)が実施する「多文化共生のまちづくり促進事業」を活用する。

 ガイド冊子は、B5判サイズで全24ページ、フルカラーの予定。外国人住民とその雇用者に行った事前アンケートをもとに▽バスの乗り方▽ごみ出しのルール▽休日に過ごせるスポット▽地元で活動するスポーツサークル情報―などを掲載する。今年12月には、完成した冊子を使ってバスの乗り方講習会を計画している。

 参加者からは「紙媒体だけではなく、web公開してもいいのでは」「冊子の制作段階で外国人に意見を聞く機会を設けた方が良い」などの意見が出た。

 水嶋さんは「言葉や文化の壁などの生活トラブルを防ぐことで外国人の生活圏が広がり、地域への参加にもつながる。多くの島民に関わってもらいながらガイド冊子を作っていきたい」と述べた。