人もクロウサギも守ろう!

夏の交通事故防止運動と併せ、クロウサギなどのロードキル防止もアピールした合同キャンペーン=18日夕、徳之島町亀津

徳之島地区 合同で交通事故防止キャンペーン
ドライバーらにアピール

 【徳之島】夏の交通事故防止運動(11日~20日)の一環として18日夕、徳之島地区街頭キャンペーンが徳之島町亀津の県道であった。子どもや高齢者など人の交通安全と併せ、国指定特別天然記念物アマミノクロウサギなど希少種のロードキル(交通死)防止もドライバーらにアピールした。

 徳之島町文化会館前の県道であったキャンペーンには、徳之島署や地区交通安全協会、環境省徳之島管理官事務所の関係者ら約10人が参加。子どもと高齢者の事故防止、自転車の安全利用の促進、全座席のシートベルト着用―など運動重点の啓発チラシやポケットティッシュなどグッズや、環境省提供の「ストップ・ロードキル」の啓発パンフレット、うちわなど計30セットをドライバーらに配布し、口頭で協力を呼び掛けた。

 同署の上白石学交通課長(49)によると、管内の今年の人身事故発生(17日現在)は計11件(死者1人、負傷者10人)で、前年同期比でマイナス17件と大幅に減少。しかし、「暑い夏場になると事故が増える。道交法違反では歩道上への違法駐車や飲酒運転、無車検車両など比率が高い傾向にある」として、注意を喚起した。

 環境省徳之島管理官事務所の離島希少種保全専門官・吉留光一さん(36)は「人の交通事故防止運動キャンペーンだが、クロウサギなど出没地域では夜間スピードを落とすなど、島の希少動物たちにも目を向けてほしい」と訴え、同島に侵入している特定外来種「シロアゴガエル」の情報提供もチラシで呼び掛けた。